スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』の翻訳について その2

最後まで読んだので前回に引き続いて『自閉症の世界』の翻訳についてです。 結論から言えば、原文はズタズタ、翻訳はボロボロで、即刻回収して全訳版をだしてほしいほどひどいです。 自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) 作者: スティー…

スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』の翻訳について

スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』(正高信男・入口真夕子訳 講談社ブルーバックス)が刊行されました。この本の原書"NeuroTribes"は、欧米では数々の賞を受賞した話題作なのですが、翻訳は全訳ではありません。これは訳者あとがきにも書いてあると…

シーラッハ『犯罪』「サマータイム」のトリック

え、あの話にトリックなんてあったの? と言われそうなのだけど、非常に単純な話。一行で済みます。 冬時間の15時は、夏時間では何時でしょう? これだけではさすがに不親切なので、簡単に物語のあらすじを紹介しておきます。 有名な実業家のボーハイムが女…